Study in ESTONIA

限りなく院生に近いニート

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リアル大学のテニスコートの消失

ぼくが初めて海外のテニスの大会で優勝したのは、
ぼくがエストニアに来てまだ一ヶ月くらいしか経ってない2016年の9月。
高質のクレイコートが大学裏の森の中に、
静かに寝そべっている。
寝息が聞こえてきそうなその赤土のテニスコートは、
日本のテニスコートとは異なり、綺麗に整備されており、
テニスプレーヤーなら誰でもテンションが上がってしまう環境である。
エストニアでは、天候のせいで、5月から9月の間しか外でテニスができない。
大学に入学してすぐ、ぼくは授業の合間に大学の廊下で、
エストニア語で書かれたテニス大会のチラシを見つけた。
とにかくテニスがしたかった。
そのチラシの底に記載されたメールアドレスに、
ぼくは迷うことなく連絡をし、
見知らぬエストニア人しか参加しない大会へ、
留学生初となる参加をしたのであった。
優勝すると、実力を認められたのか、いろんな人がぼくと練習をしたがったらしく、
毎週新しいテニスプレーヤーから連絡がくるようになった。
大学のテニスコートは無料で利用することができるため、
夏の間はよく練習や試合をしたものだった。
そして、2018年の夏、卒業を控えたぼくは再び同じコートで優勝した。
しかし、ぼくにとっては記憶に残ることが多かったその "場所" が、
今年取り壊しになることが決定したらしい。
ぼくのテニス仲間がそれとなく教えてくれた。
テニスコートは維持、管理コストが結構かかる。
それが大学が取り壊しを決めた理由である。
大学のテニスコートでボールを打つ最後の機会。
赤土によって薄く赤く染められたテニスシューズの紐を、
ぼくはきつくしめた。

LIFE IN ESTONIA

制作事例1

エストニアで暇人生活
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