Study in ESTONIA
Check out some of my works.
Documentを提出して数日後、大学からメールが帰ってきた。期待と不安が共存した気持ちになったのは久しぶりだ。
「頼む!!受かっててくれ!!」
ドキドキしながらメールを開いていく。
「As a next step the faculty will evaluate your application based on the motivation essay, previous study results and Skype interview (if eligible).」
え....skype interviewあるの!?!?去年まではなかったはずなんだけど...もしかしてエストニア徐々に人気になってきたのか??最悪だ。
しかもMotivation letterに基づいて行うという。行きたい理由や自分のキャリアプランについては話せる自信はあるが、大学での研究内容について英語で話すとなるとかなりハードルは高い。突然巨大な不安に襲われる。
何が何でも受からなくてはならない。メールで面接日時を相談して決め、その日までに準備をしていく。Motivation letterをなんども見直し、論文も読み直し、使える表現を覚えていく。
ただ、面接時間は15分くらいらしいので、そこまで難しい質問や問題は飛んでこないと思える。準備していくうちに案外余裕なんじゃないかと思い始めた。
面接で大事なのは堂々とした振る舞い、自信などであろう。IELTS試験を受ける前、面接の練習はかなりした。とにかく沈黙を作らないこと。実際Nativeはイギリス人だけであり、むしろ現在は正しい英語を話している人のが少ない。日本人はそこを勘違いしている。自信を持って行こう。
さあ 最終審査だ
skype interview当日。
言われた時間の少し前に待機する。エストニアと日本の時差は6時間であり、エストニア時間の午前10時に指定されたので、こちらでは夕方4時である。
昔買ったパソコンのマイクが壊れていたのだが、わざわざ買いに行くのがめんどくさかったので、iPhoneを使うことにした。果たして本当に電話がかかってくるのかすら不安である。そんな中電話が鳴る。
「Hello!!How are you.」
こんな感じでskype interviewは始まった。画面には3人の教授らしき人が座っているのが見える。真ん中の一番若そうな人が率先して話すので、どうやら今日の司会者なのだろう。両サイドの2人は年配の偉そうな教授だった。
「We cannot see you」
いきなり問題が発生した。どうやら俺の姿が見えていないらしい。skype interviewが始まる前にきちんと動くかどうかは確認したはずだ。私の声は聞こえているみたいだが、スクリーンが起動していない。非常に焦った。
「Give me minute. I'm checking my skype」
みたいなことを言い、不具合を捜索する。その間こちらの画面では面接官3人の不安そうな顔が見えている。やばい。
数分いろいろやってみたり、考えてみたが変わらない。なぜなんだ。そんな中一人の面接官が口を開く。
「Ok. We will call you up again in an hour. See you again.」
1時間後にまた電話をかけ直すと言われた。ひたすら謝り、次までにはなんとかしておくと言いまくる。電話が切れる。
「やばい。やってしまった。終わった〜〜〜〜〜」
電話が切れてから1分も経ってないうちにミスに気付いた。skype設定の方でcameraをonにしていなかったのだ。面接中は焦ってそのことに気がつかなかった。
第一印象としては最悪であろう。私が受けた学部はengineering physicsというところで、おそらくこのような緊急時にどう解決するかということも大事である。
設定を直し、一度友人にskypeをかけこちらの顔が写っているかを確認してもらう。最初からもっと注意をしておけばよかった。
1時間自分の部屋で待機する。そして1時間後悔し続ける。考え事をしている時は意外と時間が経つのは早く、すぐ言われた2回目の面接時間になった。崖っぷちの面接。そして再び電話が鳴る。一回目は期待と不安が混ざった音だったが、今回は絶望と恐怖の音にしか聞こえない。
電話に出ると、先ほどの3人が画面に映る。そして今回は私の姿もあっち側からも確認出来るみたいだ。よかった。
とにかく謝り、再びチャンスをくれたことに感謝をする。面接官の顔にも少し笑みが浮かぶ。ここはゴリ押しで行くしかない。
二回目は特に問題はなく、スムーズに進んだ。聞かれたことはごく普通のことで、進学理由や、研究内容について、卒業後の進路などである。だが一つだけ困った質問があった。
「Why the sky is blue」
なぜ空は青いか。科学ではあるが、このような質問は意外と知らなかったり、答えられなかったりする。どうしてあくびは出るのか?や宇宙はどうやってできたの?などこの手の問題は無限にある。たまたまなんとなく知っている程度だったため、沈黙は作らなかったが振り返るとわけわからんことを言っていたと思う。
そんなグダグダな面接だったが、なんとか終えることができた。巨大な安心感に包まれる。しかしそこには後悔もある。だが何を言ってもこれで最後。あとは合格を祈るだけだ。